北アジア

~極寒の大地に住む鉄人と聖者たち~


◆荒廃後の北アジア

 荒廃後の北アジアでは妖魔と異常寒波が問題となりました。又、ロシアを始めとする国ではキリスト教等の勢力が強いものの、祓魔術といった準秘蹟文化はあったものの、これらは教会関係者の一部しか使えず、また魔術といった文化も資料がほとんどない状況下にありました。

 『武器』となりうるものが乏しく、徐々に人類の生活圏が狭まっていく中で台頭してきたものが『ルーン魔術』でした。従来の火器兵器に文字を刻むことで妖魔への対抗手段として用いられる魔術は非常に重宝されました。

 加えてヴァイキング起源の1つに極寒の北アジアがあることも理由として大きかったのでしょう。災害や妖魔被害の中生き残った工場を稼働させ、現在火器兵器製造・流通の大部分シェアを占めています。

 ただそれらを良しと思わないもの、災害前より信心深かったキリスト教信者からは不評のようです。祓魔術界隈との軋轢は日常茶飯事と言えるでしょう。

 


 

◆北アジアの組織・NPC

 

 

 

 

 所属:ヴァイキング・ホーン

◎技術開発部門チーフ ボリースカラーシュニコフ(ルーン魔術)
  技術開発課ではルーン魔術と従来の火器兵器を合わせた新しい兵器を日々開発している

。熊のような体躯をした寡黙な男性。年齢は38。技術開発課のトップ。体格に似合わず精密な作業を好む。趣味は読書。元々熱心なキリスト教信者だったが現在は聖書の代わりにロシア文学を熱読している。

 妻と小さな子がいたが戦いの中妖魔に惨殺され失った。自身もその足を失い、現在は車いすで生活をしている。それ以後は一線を退き、武器開発に熱を入れている。

 

「……非力を嘆くならば武器を取れ。涙で額を濡らすより、敵を血に染めあげろ」

 

 

 

 

 所属:ヴァイキング・ホーン

◎販売・流通部門チーフ ヴァシリーサ・シャフライ(ルーン魔術/祓魔術)
  製造した武器を販売・流通させている部門のトップ。妖艶で苛烈な武器商人。主に陸路の流通を担っている呪物武器商人のタナカ、海運大手のダニエル船長とは懇意の仲。

35歳の金髪のロシア美人であるがその実苛烈な性格。硝煙の臭いと死臭を愛する。

ただし彼女自信は熱心なキリスト教信者である。祈りをおろそかにする者には容赦をしない。好きな男性のタイプは熊のような大柄の男。

 

「ヤァ! 今日も元気に祈って撃って殺して周ってるかい!」

 

 

 ❖正教会同盟
 正教会においては秘蹟は機密(目に見える形で信者の霊魂に恩寵を与える行為)と呼ばれています。

 重要な機密7つをさして『七件機密』と呼称され、災害以前よりもさらに重要視されています。その1つ1つが妖魔に対抗する上で絶大な力となるためです。主に北アジア各地の教会がこれに所属しています。

 機密7つは以下の通り。

洗礼(せんれい)機密:いわゆる洗礼。クリスチャンとなるための機密。正式な手順や準備で以って3度水に沈み、起き上がるか3度水を被ることにより神の恩寵を受ける。『新しい人に生まれ変わる』という意味合いがあり、一生に一度のみ許されている。一般人に対して加護を授ける。
傅膏(ふこう)機密:聖油や軟膏を塗ることで行われる洗礼。別枠だが正教会では洗礼と続けて行われることが多い。
聖体(せいたい)機密:キリスト(ハリストス)の体と血になったと言われるパンと葡萄酒を食する機密。これらは『御聖体』と呼ばれている。食することで加護を強める。
痛悔(つうかい)機密:いわゆる懺悔のこと。自身の罪を悔い改めようとする気持ちを言葉で表し、罪の赦しを得る機密。第二の洗礼とも呼ばれている。災害後はカウンセリングの意味合いも強い。
婚配(こんぱい)機密:いわゆる結婚式のこと。指輪の交換等の「聘定式」、冠を被る等の「戴冠式」がある。夫婦が愛により1つになることを示す。指輪は神の力を意味し、冠は信仰を貫いて勝利者となる神の恵みを示す。災害後は夫婦間の加護を強める。正教会では原則離婚が認められていないが愛が薄れることで弱まってしまう。
神品(しんぴん)機密:「主教」「司祭」「輔祭」の役職を任命する機密。これら3つの役職を正教会では『神品(しんぴん)』とも呼んでいる。災害後はかれらの力を機密を通して強める。
聖傅(せいふ)機密:病気や死に直面している者に行われる機密。聖油を塗り、祈りを捧げることで精神的や肉体的な支えをなる。

 

 

 

 

 所属:正教会同盟

◎グリゴリチ司教 (祓魔術)
 ウラジミールにあるロシア正教の司教を務める。線の細い優男。年齢は45。

およそ戦闘には向きそうにない様相だが災害後数多くの土地を人類の手へと戻した実践派の祓魔術師。又、医術の心得もあり優秀な外科医でもある。地元の子供達へ勉強を教えている。

 極度の潔癖症であり、他の宗教・魔術を修める魔術師たちへの態度はあまりよくない。場合によっては敵対することもあるだろう。

 

「眼前の異教徒さん。さぁ授業のお時間です」

 

 ◆危険地帯

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